ブラック企業を抜け出せない原因3つ
私は以前、ブラック企業に勤めていました。
どんな状況か割愛しますが「私より先に入った人は勿論、後から入った人も辞めていく会社」といえば大体想像つくかと思います。
当時、何度も辞めようと思っていましたが、抜け出す勇気がありませんでした。
今は違う会社に勤めていますが、如何にブラックで抜け出すのが難しかったか分かります。
「辞めちゃえばいいのに」と思っていても、意外と抜け出せないものです。
どうしてブラック企業に入ると抜け出せないのか、実体験を踏まえて3つの理由をお伝えしたいと思います。
現状維持バイアス
大きな変化や未知なるモノを避け、現状を維持したくなる心理作用が「現状維持バイアス」です。
人は、変化そのものを嫌います。
現状を変えることによって「何かを失うかもしれない」という不安が「何かを得られるかもしれない」という期待よりも上回ってしまうのです。
現状を変えるということは、変化を起こすということであり、そこには失敗のリスクが伴います。
また、批判に身をさらすことになるかもしれませんし、後悔することになるかもしれません。
しかし、現状維持を選択すれば、そうしたリスクを負う必要もありませんし、無駄な労力も払わなくて済みます。
だから、私たちは無意識のうちに何もしなくて良い理由を探してしまい、現状維持を図ろうとするのです。
明らかに現状が悪く変化が必要な時、明らかにやれば良くなるとわかっている時にも、変化を避け現状を維持しようとしてしまうのです。
「他に雇ってくれる会社がない」と思い込んでいる
大抵のブラック会社は、罵声や文句を言われる環境にあります。
私も今から思うと「あれはストレス発散だ」と判断出来ますが、当時は言われた内容をそのまま受け止めて落ち込んでいました。
最初のうちは「何それ?」と怒っていましたが、言われ続けると精神的ダメージを想像以上に食らいます。
判断能力も低下してきて、しまいには「私なんか雇ってくれる会社は他にはないんじゃないか」と落ち込んでくる始末。
そんな時に知ったのが、ミイダスでした。
ミイダスは、登録しておくと自分の市場価値が分かります。
登録してみて自分で思っているのと違った市場価値が分かり、冷静に判断するようになりました。
週に1度オファー件数がメールで届いたり、条件に合った会社のオファーが来ると連絡が来るので、転職を視野に入れている人は登録しておいて損はないと思います。
登録して自分の市場価値が分かってきてからは「この会社でダメならしょうがない、言われた事をいちいち気にしてもしょうがない」と冷静に対処出来るようになりました。
「辞めたくても辞められない」と思い込んでいる
人手不足や引継ぎがいなくて「この状況では辞めたくても辞められない」と思っていませんか?
人手不足は会社の責任で、従業員の責任ではありません。
仕事量が今いる従業員でカバーしきれない状況で、従業員を増やすのか仕事を減らすのか?
それを判断できるのは経営者で従業員ではありません。
人事担当者であっても採用人数は必ず経営層に伺いを立てる必要があります。
人手不足の状況を解消するのは経営者の責任で、従業員ではないのです。
嫌なこと全部やめたらすごかったの中に「会社やめたいけどやめられないは思い込み」と書かれている内容があります。
読んでみると「確かにそうだよな~」って納得、思わず笑っちゃいました。
なんかスッキリしたいときに読み返している本です。
ブラック会社で働き続けていると感覚がマヒしてきて「しょうがない」と諦めがちです。
しかし、自ら動き出さないと、職場のストレスでこれから数年、下手したら数十年は我慢し続けないといけない現実が待っています。
辞めたくても辞めさせてくれない会社の場合、思い切って退職代行を使う方法もあります。
私がブラック会社を本当に辞めようと思ったのが「このまま居たら心身根こそぎやられるし、そもそも先がない」と思ったからです。
かなり勇気がいましたが、あの時辞めて本当に良かったなあと思っています。
ブラック会社にいて抜け出したいけど抜け出せないともがき苦しんでいる人に、少しでも現状を変えるきっかけになりましたら幸いです。
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